僕は6年生の途中で、他の塾から茶理庵に移ってきました。
その時から、僕の受験勉強はやっと始まった感じでした。最初のうちは、ノートの書き方や、問題の取り組み方をテツジンに何度言われても、しっかりと聞いていませんでした。
あわよくば、そんなに一生懸命勉強せずに合格できたらいいな、と考えていました。茶理庵に入ったばかりの僕は未熟で、基礎もできていないのに、基礎を学ぼうとすることはなく、難しい問題を解こうとするばかりでした。
でも、もちろん、そんなことを何回やっても問題が解けることはなく、成績も伸びませんでした。
…ということに気が付いたのは、6年生の12月になってからでした。その時、とても後悔しました。それから残りの2ヶ月は、親の言うことや、テツジン、チャーリーの言うことを素直に聞き、勉強するようになりました。
「今さらながら」でしたが、基礎から必死にやり直そうと思いました。すると、今まで、解けなくて、つまらなく感じていた勉強が、少しずつおもしろく思えてきました。
入試が終わって、合格できてうれしかったのですが、心の中にあった「スペシャル志望校」にはやはり届きませんでした。生まれて初めて、うれしさと同時に悔しい気持ちがこみ上げてきました。
後輩のみなさん、本当に行きたい学校に行きたかったら、先生や親の言うことをしっかり聞いて、早くから本気で勉強したほうがいいと思います。