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Kくん 保護者さま(公文国際学園中等部 入学)

3年近くお世話になりまして、誠にありがとうございました。​


チャーリー先生が、子どもの将来を真に考えてその幸せを祈っておられたこと、また、それなるが故に、時に子どもを厳しく指導していただいたこと、いずれも手に取るように親の私どもに伝わって参りました。


ゲームばかりしていた息子が、急にコツコツと勉強し、時には涙を流し、ゲームもやめ、計画を立て、目標に向かって努力しだし…幼い子どもがよく成長したものだ思います。​


これは、先生の指導方針が本質を捉えておられたからだと思いますが、また、そのような指導方針であったから、茶理庵には、予備校のような無味乾燥な雰囲気がなく、友達のことを思い合う「良き時代の学校」のような雰囲気があったのだと思います。


そのような雰囲気の塾に、Kがお世話になれたことは幸いでした。私自身、40年前の話ですが、はじめて予備校(代ゼミ)に通いましたが、そのマスプロ的な雰囲気になじむことができませんでした。友達ができるという雰囲気も皆無でした。


私の人生の師(明治生まれ)の言葉に、「予備校は、周囲の人がみな敵同士で、互いに隣人が失敗することを願い、自分だけが入学できることを望む 地獄の世界です」とありまして、私自身は予備校は性に合わないと思っていました。​


​しかしながら、茶理庵の雰囲気を知りまして… たとえば、「1月31日に念を飛ばす」というような発想が出てくる雰囲気、たとえば、卒業生が教室を訪れ、後輩にメッセージを寄せるような雰囲気、というのは、すばらしい!の一語に尽きると思うのです。


ちなみに、上述の私の師の言葉の続きはこうなっています。

『入学の秘訣は、人の入学を願う心になることです。それには後輩の受験の世話をすることが一番です。』

『母親がこの入学試験の心配をしているうちに、気がつかないうちに、その不安を子の潜在意識に叩き込んでいるもので、いざ本番と言うときに、子が自信を失ったり、あがったり、ヘマをしたりするのです。』​

これを読んで、チャーリー先生のブログ「合格り隊&合格らせ隊」にも、『母親に妙な力みや不安があると、それらはそのまま子どもに伝染して、力を出し切れなくなってしまう。』とありましたことを見て、“共通している””相通ずるものがある”と思った次第です。​


そんな茶理庵の雰囲気、チャーリー先生の「イズム」の中で過ごせたことは、本人をはじめ、家族全員にとって幸せなことでした。お世話になったのは、Kだけではなく、私どもも、親として、この度の中学受験を通して教えられ学ばされました。


私どもにとっては初めての経験でしたが、やはり最初は「有名か否か」、または「偏差値」で学校を選んでいたように思います。​心の底には、有名校に入れておけば何とかなるだろうという甘い考えがあったと思います。しかし、子どもの幸せを考えるならば、親のブランドではもちろんないし、大学入試や就職のやりやすさでもないし、親が将来楽をしたい ということでもない、ということを、改めて教えられた気がしています。


先生の「合格り隊&合格らせ隊」のブログにて、『生徒の学力や性格、ご家庭の雰囲気や考え方、方針、方向性…』と書かれていたこと、また、『中学受験の失敗は、たいした問題ではありません。…(中略)…中学受験の結果ごときで、人生は決まったりしません。』とおっしゃられていたこと、これらの言葉で「ハッ」といたしました。


再度、私の師の言葉で恐縮ですが、

『学校というのは、勉強するために入学し、また、それぞれ学問を身につけ、その学校の校風を身につけるために入学し、また勉強するのではないだろうか。…(中略)…昔は、新島襄を慕って、京都の同志社に集ったものだし、福沢諭吉を慕って慶應義塾に集まったものです。』というものがありました。

奇しくも、これらの共通する言葉により、自分自身の目が晴れた思いがいたしました。​


そして、わが家では、昨年の12月になって、やっと公文国際の説明会に行きまして、「感ずるもの」がございました。息子の結果自体も、攻玉社に合格(うか)って一旦落ち着いて、4日に公文国際を受験でき、そして、合格をいただけた、という絶妙なスケジュールというかシーケンスになっていた、と今にして思わざるを得ません。


このように、親として、学校選びを通して教えられたところが大でした。ただただ感謝です。子どもの受験という親にとっても一大イベントの中で、親としての生き方のベクトルをチェックさせられ、あるべき方向のベクトルへと軌道修正できたとの思いでおります。


教育という仕事は大変な仕事だと思います。

教育は、子どもの内在する才能を見い出し、引き出し、育てるという実に独創的な仕事だと思います。

「育てる」とはいっても、勝手に自然に育っていく部分もありますでしょうが、その部分は、親としては、「邪魔をしない」ことに留意ししつつ、別の部分においては、子どもの才能を「見守っていく」ことができればよい、と思っておりました。


しかしながら、親とは違って、塾や学校としては難しい面も多々あろうかと思うのです。子どもの幸せを考え始めると、やることは果てしなく広がってしまいます。それでなくても、子どもの学力を伸ばすだけでなく、「親への対応」もありましょうし、雑事も多い中で、教育本来の仕事を推し進めることは、並大抵のことではないと思います。


現在の数多の教育機関(塾や学校)の中で、そのようなことを考えていただいている塾・学校がどれだけあるのだろうか?と考えるとき、Kと私ども両親が茶理庵でお世話になれたことは、まさに「ご縁」といいましょうか、幸運であったと思う次第です。

ありがとうございました。

ご活躍とさらなるご発展を、お祈り申し上げます。

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